Honjo: 2013年2月アーカイブ

 料理が全く初めてという人でも、絶対に失敗しない料理の作り方をご紹介しよう。その名も焚き込みお粥。

 これは小生が学生時代に所属していた山岳部に伝わっていた料理である。その当時は雑炊と呼ばれていたものだが、厳密には雑炊ではないので、より厳密にお粥と言わせてもらうことにしたので、この料理をここでは焚き込みお粥と言わせてもらうことにした。

  材料は、先ずお米。それに人参、ジャガイモ、豚肉。此の外には味付けとして、味噌、鰹節醤油や、カレールー、コンソメスープの素、これが山岳部に伝わる雑炊の基本形である。その当時はカレー雑炊、味噌雑炊と称していた。

  ここで、鰹節醤油とは、鰹節、または削り節に醤油をたっぷりとかけ、フライパンで水分がなくなるまで炒ったものである。こうすることにより醤油がビニール袋でも携行出来るのである。もう少し言うと、肉も痛むことを避けるために、事前に火を通したり、ラードに包んだりしたものを用意したり、野菜もニンジンやジャガイモが主だったのは、まぁ、これが山の中を何日もかけて歩く時の料理であったからであって、今回の焚き込みお粥ではそんなことは気にすることは無い。生の肉で十分であるし、野菜も好きなものを使えばよい。

  作り方だが、先ず、鍋にたっぷり目の湯を入れ、そこに米を入れて火にかける。火加減はいい加減で良い。湯を沸かすのだからあまり弱いと時間がかかるだけだ。  次はジャガイモやニンジンを適当に刻み鍋に入れ、続いて肉を入れる。後は鍋に蓋をし湯が沸騰するのを待つ。蓋が無ければビニール袋でもポリ袋でもを切り開いて上にかぶせればよい。ビニール袋だと中が見えてより都合がよい位だ。

  湯が沸騰したら、噴きこぼれないように火を調節し、ジャガイモやニンジンが煮えるのを待つ。ビニール袋等を蓋にしている場合は袋の一部を破いて中の水蒸気を逃がしてやる事を忘れないように。

  それらが煮えてきたら、味噌やカレー、鰹節醤油等で味を調えて出来上がりで有る。若し水が少なかったら、途中で水を足してやればよい。水が多すぎた場合はお粥が7分粥か3分粥か位の違いで、生理的に食べられないものには先ずならない。

  以上が焚き込みお粥の基本形である。この基本形をもとに、味付けを醤油や、インスタントラーメンのスープ、クリームシチュウの素など、色々なものに換えられる。また、米も、インスタントラーメンから、スパゲッティ、マカロニ、ビーフン等、、また山では使わなかったが、うどんでも蕎麦でも色々なものに換えられる。具も、山での長期携行には使えなかった、魚介類や、豆腐、或は葉物など、幾らでも変更が可能だ。独り者で次回の自炊まで日が開くようだったら日持ちのするジャガイモや人参を主にすればよい。肉も一度火を通しておけば生よりは日持ちがする。

 以上、この一つの調理方法で、色々な、ほぼ無限大の、メニューが可能なのである。調理器具もコンロに鍋一つである。主食もおかずも汁物も全て備わっているので、一回の調理で全てが出来上がる。

  独身者であれば、鍋に土鍋でも使えば、茶碗やお椀、お皿などの食器もいらない。ちょっと我慢すれば鍋から直接食べればよい。食器を用意するとしても丼一つで間に合ってしまう。独身男性には持って来いの料理ではないか。

  独身者が料理をしようとする場合、恐らく先ずご飯を炊くことに戸惑うと思う。自動炊飯器があれば簡単に炊けるが、炊飯器も多分安くは無い。でも、インスタントラーメンが鍋で作れる環境さえあれば他に何もいらないのが上の料理だ。おまけに米を鍋で焚くなんて素人には無理な話だが、それを粥にするだけで誰でも出来るのだ。

 多分、粥も奥が深くて、なんていう人がいると思う。しかし、これは純粋な粥を作る訳ではない。味付けには市販の既に味付けがされた、何とかの素を使えばそこそこの物は間違いなくできる。芯が有るだの堅いだのの時を水分は十分にあるから、只煮込む時間を増やせば解決する。柔らかすぎても、食べられないことは全くない。必ずそこそこ食べられる物が作れるのだ。

  どうです皆さん。素晴らしい料理、調理法だとは思いませんか、焚き込みお粥は。

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