猫頭岩周辺ボルダー

2008年 9月21日記

 以下は、猫頭岩と呼ばれる岩が存在するエリアの案内である。

 顕著な沢型を一つ越えた所に笹藪というほど背は高くはないが笹原位の所が出て来る。所がこの笹原、一寸した沢型の所にちょこっとあるものとばっかり思っていたのだが、広い尾根型一面笹原である。適当な所から上を伺うが、確か良く見ると見えると言った大きな岩は見えない。誰かが歩いたと思しき笹を踏みつけた形跡も見つからない。でも、岩は見えるので、それを目指して適当に登って行く。

 暫く笹原が続くが、間もなくその笹原が切れ、中には野バラ等の交じる疎らな灌木帯になる。倒木も結構ある。でも傾斜はきつくはないから適当に岩を目指して登って行く。

 5分も歩いただろうか、大きな岩が見える。近付くと微かにチョーク跡も残っている。こんな所まで入り込んでチョークを付ける人はあの人達以外はいないだろうからこの岩が多分今回遊ぶといっていた岩だろうと思って一応写真を撮る。

 ここには回りにも岩がいっぱい有ると言っていたが、確かに岩はいっぱいあるようだ。少し回りを偵察するが、小生に登れそうな岩は無い様だ。

 この石は猫の顔をしているようなそんな感じにカンテの上の方が見える石なので、猫頭岩と言うらしい。

 荷物を置いて、一応この石の課題を教えてもらって、3人で暫く休みながらお話をする。

 このエリアは、小生には、何処が何処だったかわからなくなってしまっている。特に昨年以前に来た所は殆ど忘れている。印象に残っている課題も昨日行った所位しかない。そんなお話しをしたような気がする。すると、やっぱりぼけて来たかみたいな反応が有ったような気がするが。何しろ、他の二人も関東では貴重なそれも女性の中年ボルダラーなのだから。もっともそのうちの一人は訳有って現在ボルダラー休業中ではあるが。

 仲間が上の岩を掃除しに行く。小生は教わった課題の内、猫の頭の真下のカンテを登って見る。クラックの走る側から取付いて、カンテを廻り込んで、ポケットを使って足を上げてリップを取ってマントリングと言う課題なのだが、リップが悪くて、マントルをする気がしないので飛び降りる。

 その反対のカンテの課題は2手目が取れなくて出来ない。左に廻り込んだ所の下がハングした所を足を上げてマントリングする課題も手は悪いし足は上がらないしで出来ない。

 裏に廻って、小川山の汚い大岩のミニ版みたいなリスの走る面もリスが狭いし浅いしで持てず、上のガバが持てないので登れない。辛うじてその面の左の方からスタートして、上の方のガバを持って、少し浮き気味で剥がれそうでいやらしい所を何とか騙しながら持って、結局右の方に上がって行って上に抜ける。で、やっと一つ登れた。

 プロジェクトをやっていた仲間が仲間の連れと一緒に上がって来る。その人は近くにハイキングに行っていたらしい。

 みんなで上の岩に行く。この岩は斜面に寝ている感じの結構大きな岩である。その側面が垂壁になっていて、そこを登ったり、その面の下の方からカンテに出て傾斜の緩い斜面を登って行ったりと言う課題が設定できそうな石である。その斜面の掃除が結構大変そうである。

 仲間の一人がもっと上の扇の格好のように見える奇麗な斜面を持った岩の下の方のハングのリップのトラバースの課題をやりだす。右からスタートして左まで行ってそこでマントルをしてカンテを登って行くらしい。それで、右足のヒールフックが続くらしいから右足が痛くなるらしい。ホールドはそんなには悪くはないらしいが続けると悪いらしい。イギリスの何処かのボルダーの課題にすごく似ているらしい。

 みんなが面白いからと見物に集まる。結局登って、また二段らしい。仲間が最近二段が多いようだというと、それでは初段とか。多分二段だと思うが。

 遅れて来た仲間が挑戦するが、スタート後の右手の所に右足をフックして左手を飛ばす所が出来ないで落ちる。もう一人の仲間はそのスタートホールドから反対側にトラバースする課題を磨いている。

 仲間の一人は前回プロジェクトとなっていた結構奇麗なカンテを登りに行ったようだ。我々はその下の逆層の悪そうなスラブの1級をさわる。

 アルパインの仲間が上の抜けぐちの一歩手前まで行くがそこからの一歩が踏み出せず飛び降りる。別の仲間は、実はこの仲間は沢イストであった事が後に判明したのだが、離陸して次の足に乗り込む所で剥がされる。小生は、離陸が出来ない。左の方の沢イストが掃除して磨き出してくれた縦ガバを使ってようやく離陸出来たが、その先が動けない。アルパインの仲間と沢イストの仲間が何回も挑戦するが結局登れない。

 上に行った仲間の所に行くと、そのプロジェクトを登ったらしい。ムーブ的にはそれ程難しくは無いらしいのだが、下地が悪く、最後は飛ばなければならなかったらしく、なかなか出来なかったようだ。


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作成年月日 平成20年 9月21日
作 成 者 本庄 章