ボルダリングも有酸素運動にしなければならない?

2005年 7月 8日記
 何時の頃からか、ボルダリング中に失敗し、落ちた直後に物凄い息苦しさを感じるようになってきたのである。途中、息をしていないからであろう。そう思って、息をしよう息をしようと思いながら課題に取り付くのだが、相変わらず落ちてくると息苦しいのである。ハァハァしてしまうのである。

 自分では、絶対途中に息をしていないのではと感じていたあるとき、仲間に、落ちる前の体勢で息が止まっていたとの指摘を受けた。やっぱり息をしていなかったのだ。息をしていなから息苦しかったとの考えは正しかったのだ。

 その落ち方だが、力尽きてと言うか、次に動けなくて、しばらく固まって後に耐えられずに落ちるというパターンである。そういうときが特に息苦しいのである。ウーンと力を入れ、その間全く息をしない。多分そういう感じなのだろう。その間、決して息が出来ない訳ではない。息をしようと思えば息が出来る状態でである。勿論、ホールドを持ちきれず、スローパーに止まれずに、そんなに力を使うことなく落ちるときでも息苦しさを感じることは多いから、全体的に酸素の摂取量が少なくなっているのだろうが。

 小生がボルダリングに専念しはじめたのは、持久力が続かず、クリップの度に疲れてゆくからとの理由からであった。であるから、持久力が無いことは充分に自覚していたつもりであった。しかし、この息苦しさの経験から、今まで小生が持久力と考えていたものが、実は、ある種の回復力では無かったのだろうかと考えるようになってきた。

 やっぱり息をしなければいけない。息をしなければ筋力は回復しない。そう自覚し、今度は息をしよう、今度は息をしようと念じながらスタートホールドを握るのだが、実際にトライが始まるとまた相も変わらず息が止まってしまうのである。

 どうやって息をすることを意識しつづけようか考え、そのことを仲間にも言いつづけていたところ、「声を出すことは息をするための手段だ」というなかまが現れた。そうか。息を吸い続けると息が出来なくなってしまう。息をし続ける為には息を吐くことを心がけよということか。

 そう気がついた直後に、そのなかなか突破出来ずにいた課題を、息を吐くことを念じつつ、且つ大袈裟に息を吐きながらトライし始めたところ、なんとその課題が登れてしまったのである。途中大きな力を要するため、力尽きて落ちてしまうその課題が、力尽きることなく登れたのである。やっぱり息をしなければ疲れが溜まる一方だから、ボルダリングでも息をしなければならないことを身をもって実感した瞬間であった。

 そして、その感動も束の間、「やっぱりボルダリングも有酸素運動にしなければならない」そう心に念じ、再び他の課題のトライを始めたのだが、またまた息苦しさを感じつつ敗退してしまったのである。やっぱり駄目だ。

 その後もずっと相変わらず息苦しさを反復体感している今日この頃である。どうしたら良いのだろう。

 このことに関し、どなたかのご教授を乞う次第である。


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作成年月日 平成17年 7月 8日
作 成 者 本庄 章