杣添川、松原湖及び八千穂高原と瑞牆山・金山沢のボルダーを探してみました

2012年 6月 3日記

 5月下旬の平日、偶々相棒と2人で八ヶ岳の大泉高原に遊びに行く機会があったので、序に、なかなか行く機会の無かった、国道141号沿いの杣添川、松原湖及び八千穂高原と、丁度帰り道に当る瑞牆金山沢のボルダーを見に行ってみることにした。

 朝6時頃に起き出し、相棒を誘って、宿の近くの森の中の遊歩道を散策。ちょっと小振りなボルダーがちらほら。登攀の対象となりそうなボルダーは見当たらなかったが。やっぱり、八ヶ岳山麓にはボルダーが人知れずゴロゴロしているのだろう。

 何だか雨が降りそうな、どんよりとした曇り空のもと、10時頃宿を出発した。と、間もなく雨粒が落ち始めた。相棒曰く、今日は雨が降るって天気予報で言っていたとか。今回のこのエリア、今迄何回となく訪問の予定を立てていたのだが、なかなかその機会の訪れなかったエリアだったのだ。やっぱりなぁー、というのがその時の感想だった。

 いずれも初めて訪問するエリアなので、雨が降ってもエリアの偵察が出来ればと、そのまま最初の目的地である杣添川ボルダーを目指した。

 杣添川エリアは八ヶ岳高原海ノ口自然郷の入り口辺りの杣添川の沢筋にあるボルダーである。ロクスノの記事を参考に、ゲート手前の広場に着いた。相変わらず小雨が降っていたので、河原に降りる踏み跡を確認しただけで、そのロクスノの記事に有る「せせらぎの小径」沿いにあるらしいやや小振りのボルダーを探すことにした。ロクスノに紹介されている石は結構大きそうだし、易しくはなさそうだった。それに、途中渡渉もあるとかだったので、トポは無いがもしかすると登れるかも知れない、せせらぎの小道沿いの小振りの石がどんなものかを見に行こうとの魂胆からであった。

 坂を登りきった場所にあるらしい登山者の為の駐車場を探しに行った。「せせらぎの小径」はその駐車場から河原までの散歩道らしいからだ。

 立派な道がずっと上に伸びている。坂を登りきったといっても、その坂道はどこまでも続いている。分岐の道もいっぱいある。何処が坂を登りきったところかは皆目見当がつかない。当然駐車場なども見当たらない。

 途中、少し大きく道がカーブし、その先は傾斜が無くなり、遂には坂を下りだした。で、程なくしてその道の舗装が切れてしまった。多分通り越したのだろう。適当に自動車を停め、カーナビの地図を調べてみた。しかし、カーナビの地図には別荘地内の道がいっぱいあって、おまけに画面が小さいものだから、何が何だかさっぱり分からない。丁度道路地図も持参していたので、そっちの地図を見ながら、杣添尾根の登山道が有りそうな場所に向って、来た道を戻り、別荘地内の細目の道に入って行ってみた。

 多分この辺ではとの場所まで行くと、丁度草刈りをしているおじさんが居たので、登山者用の駐車場が無いか聞いてみたら、そこから程ないところにあると教えてくれた。

 改めて地図を見ると、確かに杣添川沿いの一番高そうな場所であった。やっぱりカーナビにばかり頼らず、前もって道路地図なりの大きな地図を見ておくべきだったと反省した。

 駐車場に自動車を停め、周りを探したが、登山口はあったものの、せせらぎの小径は見つからなかった。その代わり、笹原だったかの遊歩道が有ったので歩いてみたが、排水用の小川そいのひたすら真直ぐ下る別荘地内の道であった。

 仕方がないから、「せせらぎの小径」探索は諦め、次の目的地である松原湖を目指した。

 途中、141号から松原湖への近道を見過ごしてしまい、少し遠回りして松原湖に着いた。実は、杣添川に行くときも、野辺山から直接入る道の分岐を見落としてしまったのだが、ついうっかりおしゃべりをしていてまたも見落としてしまったのだった。

 ここは分かりやすい場所だったので、迷うことなく、一発でボルダーの近くの駐車場所に入ることが出来た。しかし、カーナビのみで到着したため、そこで本当に良いのか、どうかの確信が持てなかったので、直ぐ近くの町営駐車場のトイレに行くことにした。

 ロクスノの記事を確認すると、先に停めた場所が駐車場所に間違いがなかったようだ。一応、資料とか少し用意してから先の駐車場所に行った。

 雨は結構降っていた。杣添川では傘は無くとも我慢できる位だったが、ここでは傘が無いと大分濡れてしまう状態だった。先ずは偵察と、小生のみで道沿いに有るだろうボルダーを見に行った。

 そのボルダーは、休耕田の脇の斜面にあった。

 先ず道から手前のボルダーの写真を撮り、そこからほんの少し離れた2つのボルダーの写真を撮った。先のボルダーへは田圃の中を歩かなければ近寄れなさそうだったのだが、その先のボルダーへは田の畔が使えそうだったので、石の傍まで行ってみた。

 手前の石は木の陰になっていたので、そんなに雨には濡れていず、少し寝た易しそうなスラブだったので、無理すれば登れそうだった。トポを調べると、そのスラブの真ん中のラインは10級とあった。これは無理してでも登らなければということになり、相棒を呼びに戻った。

 相棒は、雨も降っているしで、来たくはなさそうだったが、カメラマンが必要だと説き伏せ、二人で先のボルダーの袂まで行った。当然雨靴の用意など無いから、靴はグチョグチョだった。

 クライミングシューズを履き、チョークバックを腰に下げ、服装はそのまんまで、スラブの真ん中に取りついた。

 石もそんなに濡れてはいないし、グレードも10級らしいから、特に不安も無く登ることが出来た。先ずは10級ゲット。小生には緩傾斜のスラブの10級が一番向いているようだ。

 続いて、右側のフェイスの5級。カンテ無しに離陸しようと試みたが不可能だったので、左カンテを使って離陸。しかし、その先しっかりしたホールドが見つからず、そこで断念。

 その岩の右にも下が切れた石がくっ付いている。その石には4級のリップトラバース課題が設定されている。しかし、この石の上を覆う木は無く、完全に濡れていたので、スタートのみで断念した。

 荷物をまとめ、その斜面の裾をトラバースして手前の石に移動。

 この石には、正面のスラブと左面のハング面に課題が設定されている。正面のスラブの真ん中が10級。取りついては見たが、石はビチョビチョだし少し高さは有るし、降り口もはっきりしなかったので、登ることはしなかった。

 このエリアにはもう一つこれらの石のある斜面の上のお宮さんの近くに石がる事になっている。自動車の脇を通り、少し戻って斜面に付けられた小道を登って行った。

 鳥居が現れたのでもうすぐだろうと思ったのだが、少し歩いたのに神社が現れない。あれーと思っていたら、2つ目の鳥居があらわれ、作業小屋も現れた。

 鳥居をくぐり、少し茂みに入ると4つ目の、苔に覆われた大きめの石が現れた。

 裏に回ってみると、少し被った少し高めの面があった。この面には3級からしか課題の設定は無い。少し被っているし、林の中だから、石はそれ程は濡れてはいない。一番易しそうに見えたラインに取りついてみたのだが、2手目のリップが甘く、その2手目が取れなかった。

 その面の左の面にも5級とか4級の課題があるらしいのだが、苔が一面に付いており、濡れてもいたのでスタートホールドが持てなかった。

 多分2時頃であったが、朝ご飯のバイキングで、結構沢山食べてしまったためか、あまりお腹も空かなかったので、おにぎりを1つ食べただけで、次の八千穂高原に向けて出発した。

 八千穂高原へは松原湖からさらに奥に進んでいった。

 八千穂高原は大石川沿いに点在する10か所位のエリアで構成されている。今回はその中でも比較的分かりやすいであろう旧八ヶ嶺橋の脇にあるらしい2ヶ所のエリアを対象とすることにした。

 八ヶ嶺橋は八千穂高原スキー場の直ぐ先である。八ヶ嶺橋は新しい橋と古い橋が平行に架けられており、旧道の方に駐車スペースがあることになっている。多分分かりやすいはずだ。そう思って走っていたら、八千穂高原スキー場が出て来た。で、その直ぐ先に橋が現れた。その橋には直ぐ上流側に小さな橋が平行に架けられており、何となく道らしいものが続いていた。見ようによってはトポの案内図の八ヶ嶺橋にも見える。しかし、小さな橋の先は建設用の機械の倉庫見たいな建物になっており、何だか違う気もする。そのまま先に行くと、少し先に凄く大きな橋が現れた。そして、その橋を渡りきった直ぐ先に、入口の所で通行止めとなった道が分かれていた。

 何だかよくわからなかったので、一旦スキー場まで戻り、先の小さな橋の付近を偵察しつつ、トポの地図を調べてみた。やっぱりここではない。そういうことにして、再び先の通行止めの道の入り口まで戻ることにした。

 戻る途中、大きな橋の少し手前に左側に道が分かれており、その道の先が大きな石で通行止めになっている所が見えた。もしかするとその道がトポの入口に石止となった旧道かもと思い、その道に入り、石の通行止めの前に自動車を停めた。

 多分この道が旧道で、その先に旧八ヶ嶺橋が有るに違いないと確信した。しかし、エリアへの入り口は、旧八ヶ嶺橋の先であり、距離的にも新八ヶ嶺橋を渡った先から旧道に入った方が近そうに思えたので、再び先の通行止めの場所まで戻った。

 支度を整え、傘をさして旧道を歩いて行った。すると、確かにトポの図に有るような道路わきの駐車スペースが現れた。そして、その奥の駐車スペースの脇の斜面の上に水道タンクの一部ではと思しき構築物が見えた。

 駐車スペースの奥にはっきりとした踏み跡が有ったので、そこを登り、給水タンクらしき構築物の脇を通って、尚も踏み跡を登って行った。結構急な踏み跡だったが、少し登って行くと、傾斜が幾らか緩やかになり、下草も減ってきて見通しが良くなってきた。しかし、ボルダーらしきものの影は全く現れなかった。トポの地図を見る限り、給水タンクからはそう遠くは無い筈である。何だか変だ。そう思えて来たし、結構疲れても来たので、探索を諦め、戻ってきた。

 戻る途中、給水タンクの直ぐ上あたりから分かれていた新しそうな踏み跡に入ってみると、少し先に石が見えて来た。もしかしてと近づいてみたが、登れる様な石ではなく、その付近には他の石の影は見当たらなかった。

 戻る途中、旧道の脇の一段高くなった場所の奥に岩壁が見える。そこに入ってみたが、何れも結構高い岸壁で、ボルダーらしき石は見当たらなかった。

 この旧道の入口の近くに八ヶ嶺エリアがある。そのエリアはてっきり旧道の沢側と思いこみ、沢側の斜面を探してみたが岩影は殆どなかった。

 この八ヶ嶺エリアだが、家に帰ってからロクスノを読み返してみたら、帰りがけに覗いた岸壁が八ヶ嶺エリアの様だった。トポの大きな図の八ヶ嶺エリアをさす矢印の先が旧道の沢側をさしていたので、てっきり旧道の沢側の斜面だとばかり思い込んでしまったようだ。その図の上のより大まかな図にはしっかりと旧道の上の岸壁が八ヶ嶺エリアだと記されていた。まぁ、何時もの早とちりと諦めるしかない。でも場所は確認したので、次回の参考としよう。

 時間は3時過ぎであった。日の入りは6時過ぎだから十分瑞牆に寄る時間は有る。ということで、瑞牆目指して出発した。

 松原湖を通り、来る時は見過ごしてしまった近道を使って、141号まで戻り、川上村から信州峠経由で瑞牆林道に入った。相変わらず雨は降っていた。

 瑞牆山荘の前には登山者が何人か屯していた。我々も物好きだが、彼らも物好きだなぁとか思いながら金山平を通り過ぎた。金山沢はもうすぐだ。気をつけなければと思いながら、結局金山沢への入り口を10m程通り越してしまった。

 脇道に入って直ぐの橋が一部崩れているとの情報が有ったので、歩いてその橋を偵察に行くと、確かに一部崩れている所や穴の開いている所が有った。無理すれば渡れるかもとも思ったが無理してもと思い、自動車で渡ることは諦めた。

 傘をさし、林道を歩いていると、上から軽自動車が降りて来た。入口の橋は、軽自動車で且つ慣れていれば十分に渡れるようだった。

 堰堤脇の駐車スペースが現れた。確かにこのスペースは5〜6台程度の自動車を停められる広さがあるのだが、現在は、数本の立木が切り倒されて横たえられており、駐車は出来ない状態である。もっとも、現在はそこまで自動車で入ることは困難なので大した支障ではないが。

 その堰堤を超え、小沢を渡り、轍に石を敷きつめた道を登ると間もなくロワーエリアのボルダーが現れる。このエリアの主なボルダーは3つである。左に別れる道に入り、ボルダーを見に行った。

 ここの石は林の中にある。しかし、まだ雨も止んではいないしで、石は完全にびしょ濡れだった。表面に完全に水が浮いている状態だった。でも、折角来たのだからどこか登って帰ろう、そう考え、登れそうな所を探してみた。

 被っている所は比較的濡れていない。例え濡れていても、ガバホールドは使える。そんな事を考えて探してみたら、丁度被った場所があった。おまけに石は少しガチガチしており、ガバホールドがある。触ってみたら、ホールドは持てそうだった。

 勿論支度を整え、勿論チョークバックも携え、本来はSD課題らしいその場所を登り始めた。ホールドは良かったのだが、足があまり良くは無い。スメアを使わなければならない。そこを何とか手でねじ伏せ、リップに手を伸ばした。リップと言えばスローパーが決まり。やっぱりしっかりしたカチは見つからなかった。しかし、途中で降りる訳にもゆかない。意を決し、足を上げた。果して、その足は何とか安定を保つことができ、上に抜けることができた。

 意外と足が滑らなかった。勿論チョークバックの口は閉めたままであったし、はなからチョークを使う気も無かったから、手はノーチョークだった。それでも、リップの手は思ったよりは保持が出来た。以前御岳で経験した濡れたチャートとは感じがまるっきり違う気がした。もしかすると、花崗岩て雨でも登れるのかもしれない。多分そんな訳は無いのだろうが。こうなったらここの石全部を登ってやろう。気を良くして、そんなことを考えてしまった。

 さすが2級とか3級以上の課題や、傾斜の緩く無いスラブの課題は無理そうだったので、その辺は写真撮影用のポーズを2、3ポーズとった後、このエリアで一番大きな石の緩やかなスラブの10級と9級の課題を登ってしまった。

 一応ここにある3つの石は皆登ったのでアッパーエリアに移動した。

 アッパーエリアへは登ってきた道をさらに先に進む。アッパーエリアの脇にも駐車スペースがあるらしいので、それらしい場所を目指して登って行った。

 暫らく登ると、林道わきにボルダーらしいものが見えて来た。しかし、駐車スペースらしきものは見当たらず、ボルダーに見えた石も何となく小さく感じられたので、尚先に進んでみた。

 暫く登ってみたが、ボルダーらしきものは出て来なかった。むろん駐車スペースも出て来なかった。仕方がないから適当なところで折り返してきた。

 登りには小さく見えた石が意外に大きかった。林道の脇には、駐車スペースと言われればそうかとも思えるちょっとした空間が確かにあった。その石を見に脇に入ると、確かにボルダーが3つから4つ程あった。その奥の浅い沢の向こうには2つの石が見えた。ここがアッパーエリアだったのか。またもエリアを見過ごしてしまったのだった。

 ここは林の中だし、雨も幾らか小振りになったようなので、荷物に傘を掛け、石を見て回ってみた。間違いなくアッパーエリアだった。

 先ず最初に、林道わきの石に取りついてみた。すこうし高目のツルツルに見えるスラブを触って見た。途中の山形の僅かな皺を使ってその石の一番高い所に登るラインだ。

 小さなホールドは使えないので、その皺を使って足を高めに上げたら登ることが出来た。トポの図が石を上から見た形に描いた図だったので、分かりにくかったが、多分9級の課題だと思う。しかし、体感はとっても9級では無かった。

 それに気を良くし、その後は少し難しめに見える課題にも挑戦し始めた。で、調子に乗って、3級で有ろう被り気味の課題を触ってみた。全く駄目だった。

 続いて、苔が結構残った岩を触ってみた。傾斜の無い、ガバホールドも無い課題だ、ったかな。

 結構立った、でいてカチホールドや小さなポケットのある課題を触ってみた。適当にホールドが有り、それらが皆持てるし乗ることが出来た。傾斜のせいか、石の表面に水が浮いてはいなかったのだ。それ程の不安も無く上に抜けることが出来た。やったー。多分6級の課題「カラマツ日記」だと思われるが、定かではない。もしそうであれば今回最難の課題だ。何となくうれしかった。

 最後は下から登ってくると最初に目に入る余り高くは無い石だ。

 低い所のマントル、林道側の少し寝たフェイスと、少しだけ難し眼の感じのラインを登った。

 5時半を回った所だった。そろそろ帰るかという所だが、少し離れた場所の2つの石をまだ見ていなかったので、そっちの石を見に行った。それらの石には6級とか3級以上の課題しか設定は無い。何れも下地が怖かったり傾斜がきつかった理だったので、写真用のポーズのみにした。

 その頃には雨も大分収まっていた。でも、林の中なので、雨だれが垂れてくるので、傘をさしながら自動車に戻った。そして、自動車に戻ると、また少し雨が強くなったようだった。

 帰りはカーナビの指示通りに広域農道を少し走って、途中から韮崎に出る下の道に出て、韮崎から20号に出た。このコースは初めてのコースだった。

 時間は既に8時近かったので、夕食をと探してみたが、適当な場所が見つからず、結局うどん屋で桜エビ天うどんを食べることとなった。

 途中ガソリンを給油し、勝沼から高速に乗って帰葉した。途中首都高で僅かな渋滞が有ったのだが、その他は順調に走ることが出来、12時前には家に着くことが出来た。

 今回は、全ての課題を降雨中に登った。そして、登れた課題は全て一撃だった。登ろうと思って登れなかった課題は無かった。上に抜けなかった課題は最初からその積りだった。って、どうでもよい話だが。

 序に、最近或る方から、小生は「やさしめの課題をノーマット一撃で登る、というスタイルがこのところお気に入りの様子」、と評された。確かにそうかもしれない。雨が降っている中、マットなんかを敷いて、鬼トライなんかしてようものなら。一般的には、まぁそういうことだろう。小生のこういうスタイルだからこそ出来た仕業だろう。偶には、ちょっとしたスリルを求めての、こんなお遊びも楽しいものだ。決してお勧めはしないが。


戻る

作成年月日 平成24年 6月 3日
作 成 者 本庄 章