大楠林道エリアのボルダーその2

2006年 7月 5日記

 土曜日の日に相棒と二人で豊田のボルダーエリアに行ってきた。梅雨の合間の一日、だめもとで出掛けたものである。

 金曜日の夜に、ちょっとした用事があったため、夜中の二時半頃に家を出た。いつもなら自動車で出掛ける用事先だったのだが、このところの駐車違反の取り締まり方法の変更により、電車で出掛けたため、帰り着いたのが午前一時を回ってしまっていた為であった。

 例によって、東名の海老名サービスエリアで仮眠をした。既に4時になっていた。

 朝、余りの暑さに目を覚ますと、既に8時を回っていた。仕方がないから、そのまま走りだした。

 今までに何回か、いろいろな割り引きサービスを組み合わせたりして、安く名古屋圏まで行く方法を探って見たが、結局はいずれも疲れるということだったので、今回は素直に夜間割り引きのみの利用と言うことで、そのまま東名を走り、岡崎で国道一号線に降りた。その甲斐あってか、少々寝不足気味ではあったが、それほど疲れることもなく、12時頃に古美山園地の駐車場に到着した。

 駐車場には、既に多くの自動車が停まっていた。

 トイレの前の駐車場には一台分の空きスペースがあったので、そこに自動車を停めると、ちょうどその前に何回かお会いした方が自動車を停めていた。

 自動車を降り、挨拶をすると、いつもいらっしゃる方がまだだが、もうすぐ皆でどこかに移動するだろうとの事だった。

 相棒を自動車に残し、いつもの「パンのカンテ」や、「スラバーユ」のある岩の前に行くと、いつものメンバーの方々が居られ、てんでんにアップをしたりお弁当を食べたりして居られた。

 挨拶をして、パンのカンテの左横のちょっとしたクラックの走ったところを運動靴で登ったりしていたら、いつもお世話になる方が現れ、これからの行く先をそこにいる皆と相談しだした。小生にはそこに出てくる固有名詞がさっぱり分からなかったので、しばらくそのまま岩を触っていた。

 前々回にちょっと岩を磨いた、大楠林道というところの新しいエリアに行くと決まったらしい。ここの人達のその日の日程は何時も大体こんな風に決められるようだ。

 何台か走りだした自動車の後ろに付いて、前々回も走った道をくっついて行った。

 大体クライマーには自動車を早く走れせる人が多い。ここ豊田も例外ではなかった。前の自動車は結構なスピードで走っていた。

 前々回と同じ場所に自動車が停ったので、小生もその列の一番後ろに自動車を停めた。

 相棒は自動車に残るというので、小生一人だけが、皆にくっついて、前々回と同じ道を歩き始めた。

 林道を少し戻り、林道脇の側壁を登る階段を登り終わると直ぐに前々回に歩いた山道を逸れ、余り踏まれていない踏み跡に入って行った。

 その踏み跡は、ちょっとした沢型を横切ると再び少し急な斜面を登り出した。それと同時に、踏み跡も少ししっかりした踏み跡になってきた。

 そろそろ息が切れ出すころに、やっと岩が見え始めた。その辺のボルダーが大楠林道エリアのボルダーらしい。今回はまだ少し先まで登って行く場所らしい。

 斜面を登り切ると、尾根筋を走る山道にぶつかった。「オテンドウ」エリアの外れにあたるあたりらしい。今回の目的地はその山道を左にトラバースして行くらしい。

 少し進むと、左の斜面に降りて行く踏み跡に入って行った。すごく分かりにくい場所であった。多分まだあまり踏まれていない踏み跡のようだった。

 斜面を僅かに下ると大きな岩が見えてきた。その岩が今回の目的地らしい。

 ちょっとした斜面に大きな細長い岩が横たわっている。斜面の下の方が、下地の傾斜の分、少し高くなていて、幅も広くなっているし、膨らんだカンテ状になっている。その辺りが登れそうで登れないらしい。そして、今回の大方の人達の目的の場所らしい。

 この岩は大分以前に登られた岩らしいのだが、アプローチが少し遠いので、あまり訪れることがなかったらしい。この岩を見つけた方が、どこかに移動されたらしく、どこそこの課題はその方の遺言だとかなんとか、勝手な言葉が交わされていた。

 この岩の下から見て右側の壁は、いわゆるスラブ壁で、奥から、a、a、b、bの課題があるらしい。そしてc、dと続くらしい。順番に登ってくるとアップになるらしい。

 その壁の裏にはクラックが走っているが、そのクラック沿いが見た目以上に悪いらしい。その右横の少し丸く出っ張った感じの壁は、やっぱりホールド、スタンスに乏しく、見た目以上に悪いらしい。

 右のスラブ壁の上側のb課題は、下にハートマークの様なフレークがあり、その前にちょうど潅木の切り株が残っている。途中で飛び降りると、切り株に飛び降りることになってしまう。少しばっかりこわい目のb難度課題である。因に、マットなしで登った時は登れなかったものが、マットを敷いたら、すぐに登れたという課題らしい。

 この課題を登ろうとして見たが、ホールドが無さそうだったので、それよりは少し高くなるが、ホールドがありそうなその左隣のb難度課題を触り始めた。

 ホールドは、適当な結晶というか、そこらへんの少しガチャガチャしたところの指のかかりそうな所である。足はちょっとした窪みというか凹みというか、ちょっとしたガチャガチャというか、大体そんな所である。

 最初は左下のちょっとしたカチスタンスにインエッジで乗って立ち上がり、右足を上げて見た。あまり良い右足が無いから、手が動かせない。また別のスタンスで離陸して見る。今度は2歩程足を上げることができる。しかし、やっぱりその先のホールドが無い。飛び降りる。そんなことを繰り返して見たが、なかなか中段少し上の、ちょっとしたテラス状の出っ張りまで行けなかった。

 やっぱりいきなりb難度課題は無理だったのだろうか。考え直して、一番右のa難度課題を触って見た。

 この岩の中で多分一番高さの無い課題である。適当に足を拾い、適当に手を上げて行ったら、リップが取れた。やっぱりa難度課題からやるべきだったようだ。

 続いてその左隣の、斜めクラックを途中まで使うa難度課題を触って見た。

 スタートホールドはちょうど目の高さ辺りから左斜め上に伸びる狭いクラックの指が少しだけかかる場所だ。そのホールドでスタートし、左斜め上のやはりクラックのカチホールドを取りに行く。このホールドは結構かかるから、そのホールドで足を上げて行き、リップを取れれば登れる課題である。

 左手のクラックを取り、足を上げて見たが、なかなかリップに手が届かない。リップはそう近くはないのだ。仕方が無いから飛び降りた。a難度課題、一撃ならず。少し落ち込んでしまった。まぁ、地元の若い人も一撃出来ていなかったから、そう優しい課題では無かったのだろう。ということにしよう。

 少し休んで、戦術を練り直して、って、そんなことは全くしなかったが、再度取り付いて見た。

 今度は、左手をどうにかした様な記憶があるが定かではない。多分どうにかしたのだと思うが、右足が上がったから、リップに手が届いた。

 なんとなくこの岩に慣れてきたような気になってきたので、さっきのb難度の課題を触って見た。

 この壁、それほど傾斜がある訳ではない。スタンスも無い訳ではない。なのになぜホールドに頼ってしまうのだろう。多分スタンスに立てていないのだろう。それまでの登り方を考え直して見たら、インエッジあるいはアウトエッジに乗って、体を壁に近づけようとしている様な気がした。

 安達太良で、傾斜がそれほど無いスラブを登った時、インエッジで立つよりも、正対して、トウでしっかりと立つ方が良さそうだという感触を得ていたのだが、その後その感触を検証してはいなかったことを思い出した。

 そこで早速、そのトウで、正対で登って見た。なんだかこちらの方が安定して壁に立っていられる気がした。やっぱりこちらの方が良かったのだろうか。多分、その前に新たに少しもち安いホールドを発見したということが大きく響いていたのかも知れない。

 でも、一応、トウで壁に立って、手を上げて行ったら、ちょっとしたテラス状の出っ張りを取ることが出来た。そして、その後少しモタモタしたし、膝を使ったりしてしまったが、リップを取ることが出来、岩の上に立つことが出来た。

 結局、スタンスへの立ち方だったのか、ホールドの発見だったのか、はたまた指が暖まってきて、ホールドの保持力が増してきたせいなのかがはっきりとはしなかったが、登ることは出来た。それも、最初にごちょごちょと触っていた時よりははるかにスムースに。

 下にハートマークのある少し怖い課題の下に敷いてあった外の人のマットが無くなっていたので、そこを触って見ることにした。

 ハートの左下の斜めの部分に少し乗れそうな場所があったので、そこを使って離陸をやって見た。しかし、なかなか手が見つからない。足が左過ぎるのだろうか。今度はもっと右よりの場所にスタンスを探して見た。ツルツルだから、スタンスは無理だった。

 そうこうしていたら、トポをまとめてくださっている方が、ホールドを教えて下さった。なるほど。そして、スタンスも教えて下さった。またまたなるほど。

 教えていただいたホールドで教えていただいたスタンスに乗ってみた。スタンスが左の方に少し外れているし、そのスタンスを踏み外すと切り株に落ちるから、怖くて思い切ってそのスタンスに乗り込めない。「マットを敷いたら」とはここのことだったのか。

 十分に休んで、またやって見た。今度はそのスタンスに乗り込めた。もちろん下にマットを敷いた訳ではない。少し左上のちょっとしたテラス状の出っ張りは使わずに、そのまま直上した。少し怖かったけど、岩の上に立つことが出来た。

 先程、遺言だ何だと言われていた、このエリアの開拓者らしい、今は石川だかどこだかに移動さえた、そのご本人がいらしたらしい。噂をすれば影とは良く言ったものだ。金沢のどことかのキンツバをお土産にもってきてくださったらしい。しかし、人数がこんなにいるとは思わなかったとのことで、数は6つしか持参されなかったとか。皆で半分ずついただいた。

 その方を含め、何人かが、その尾根の向こう側の別の岩を 偵察に行っていたのだが、戻ってきて、再びその岩を上りに行くとの事だったので、小生も一緒に連れて行ってもらうことにした。

 その場所は、尾根筋を少し進んだところの反対斜面にあった。小生が少し出発が遅れたので、一人の方がわざわざ待っててくださったのだが、その方に案内していただかなかったら、多分行きつけなかったであろう。

 その岩は、そんなに大きくはない。なんとなくハンバーガー見たいな丸っこい岩であった。

 先はマントルの課題である。

 丸いパンの横腹のところをマントル、見たいな感じなのだが、手の掛かりは、ちょっとしたカチスローパーとでもいうのか、あまり良くはない。足は、ちょうどホールドの横のわずかに下辺りにヒールフックなのだが、これも掛かりは良くはない。結構パワー系の課題の様だ。

 人が登るのを見せてもらった後に、真似をして見たが、足が上がらなかった。

 その場所の右側の方の壁は、下は被ってはいない。左上の方にちょっとしたフレークもあるから、難しくは見えない。

 最初に取り付いた人は、その左上のフレークがうまく持てずに落ちてしまった。小生も同じように落ちてしまった。なんだか少しバランスが悪い様だ。

 2回目には先にやった方も小生も登ることができた。ちなみにグレードはaだとか。やっぱりグレードが進化している。気がした。

 最初のマントルのところの左の課題を登った人がいたので、真似をして見たが。

 あまり良くないちょっとしたカチだったかのホールドで離陸し、リップ上の少し遠めの斜めのガバホールドに飛びつく、見たいな課題である。やっぱりリップ上のホールドが遠かった。

 少し前から、わずかではあったが、落ちていた雨がついに大粒の雨となって落ち出してきた。急いで、持参したはずの雨傘を取り出すべくザックの中を探して見たのだが、見当たらない。焦りながらも、大きめの荷物を外に出したりして探して見たが、やはり見つからなかった。皆も既に歩き始めていたし、遅れる訳にも行かないからと、傘を諦め、取り出した荷物を再びザックに詰めて、小生も歩き始めた。

 幸い、樹林帯の下だから、それほどの雨粒はまだ落ちてはこない。一応帽子も被っていたから、それほどの濡れることはなかった。

 最初に遊んだところに残っていた人達も先に下ったようだった。

 下る最中に、金沢だかからいらした方が、小生に千葉からかと聞いてきたので、これまでのいきさつを少しだけお話してしまった。

 その後は、林道の自動車まで戻り、皆さんに挨拶をし、そのまま流れ解散となった。

 最初は、6時過ぎまで遊んでから名古屋に向かう予定だったのだが、この雨で、4時には下ってきてしまったので、予定よりは2時間以上も早くなった訳である。まぁ、本来の目的は名古屋の方な訳だから、雨も良と、いうことにしようか。


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作成年月日 平成18年 7月 5日
作 成 者 本庄 章