野々岳そして東長崎のボルダーに行ってきました

2006年 3月11日記

 長崎ボルダリング行の二日目である。

 昨夜、なんやかやで寝るのが少し遅かったためか、目を覚ますと既に8時を過ぎていた。相棒が見たいテレビがあると言うので、そのテレビを見てから朝食を済ませ、出発したものだから、出発は9時を過ぎてしまっていた。

 本日は長崎市内の野々岳のボルダーに行く予定である。

 佐世保から35号線、202号線、206号線で長崎に行くべく、カーナビをセットして出発した。

 途中、202号線から206号線に分岐する交差点で、なんだかカーナビの指示と実際とが違うような気がして、一瞬迷っているうちに分岐を行き過ぎ、その先の分岐に入ってしまったため、少し迷って大分遠回りをしてしまったが、カーナビのお陰で何とか元の道に戻ることができた。しかしその先、相棒とのおしゃべりに夢中になっている間に、206号線から再び202号線に合流するための道に分岐する場所を見落としてしまい、少し長崎市の中心方面に寄ってから202号線に戻ったものだから、再び遠回りになってしまったが、何とか野々岳の入り口付近の黒崎永田湿地自然公園の駐車場に着くことができた。

 その駐車場でトイレを済ませ、その先のコンビニの脇の道に入り、インターネットから落としてきた案内文の通りに進んだら、植木屋が出てきた。

 その植木屋のところで脇道に分岐すると、なんだか道が良くわからなくなってしまった。植木屋の敷地内なのか道路なのかが判然としない感じなのである。それでも、一応道のようなところを進むと、その奥に採石場のようなところが出てきて、これまた道がわからなくなってしまった。やたらめったら道が分岐している感じなのである。

 そんな中、右に結構急な傾斜で登ってゆくコンクリートで被覆された道があったので、最後は右だと、その道を登ってみたら、2〜3回グニャグニャと曲がって、少し開けた場所に出てきた。左上を見ると、ボルダーが見えた。ここで間違いなさそうだ。

 またまた土取り場のような採石場のような場所の前を行くと、左手の開けた斜面にボルダーが見え出し、右側には、ものすごく広い、ラジコンカーの操縦場所のような、模型飛行機の飛行場の入り口が現れた。

 その奥のボルダーのある斜面の裾の少し膨らんだ駐車場所のような所に一台の自動車が停められていたので、その自動車の脇に自動車を停めた。

 昨日もそうだったのだが、ものすごく良い天気である。しかし、少々風は強かった。

 支度を整え、緩傾斜の所々に潅木が茂り、ボルダーが転がっている草原の明るい斜面を登ってゆくと、少し高い目のボルダーの前に人が居た。

 話をしてみると、北九州からの人だった。ここに来る前に、ここのトポを作られた方にメールでトポを分けていただくよう依頼をしてみたのだが、何かの手違いだったのか、メールのご返事をいただけなく、トポが手に入らなかったので、トポをお持ちかどうかお伺いしたところ、小生が頼んでみた方からのトポをお持ちだった。トポを送っていただくよう依頼した時期がほぼ同じだったようなので、多分何かの手違いだったのだろう。

 そのトポによると、結構広い範囲にボルダーが点在するようだったが、ひとまずは、その大きく目立つ岩(絶景岩)の前に荷物を置き、見える範囲のボルダーを見て回った。

 岩質は安山岩とのことである。岩質のことは良くはわからないが、見て触ってみた感じ、熊本の黒木や水俣などの岩と非常に良く似ている感じの岩である。総じて下地は良いのだが、結構高い岩が多い、そんな感じである。でも、なんとなく皆良く似た感じの岩が多いようにも感じてしまった。まぁ、それだけ岩の数が多いということなのかも知れないが。

 荷物を置いた岩の裏のやや寝た傾斜の易しそうなところでアップをしてみた。3mちょっとか、斜めに大きなクラックが走り、水平に細かなクラックというか溝というかが走っているから、ホールド、スタンスは豊富である。従って難しくは無かった。しかし、降り口が無い。結局は登ったところを降りてきた。

 続いて、その面の左側のカンテを登ってみた。こちらも難しくは無い。今度は、より易しいところを選んで降りてきた。

 少し林の中に入った所の岩の大きく被った壁を触ってみた。いきなりリップ直下のホールドで離陸したから、これも難しくは無かった。多分、チョーク通りのSDでスタートすると難しいのだろう。

 その後も、その近くの岩の少し被った壁や、適当なスラブチックな壁などを大きく休むことなく幾つか触ってみた。いずれも登れそうなところを触っているから、どれも難しくは無い。

 少し裏側に下る感じのところの岩に行って見た。

 先ほどの正面の岩に比べると、木立の中だから、暗い感じの岩である。高さは3mちょっと位か。ちょうど良い感じの岩である。

 僅かに寝た感じの壁に斜めにほぼ平行に2本のクラックが上から下まで通っている。これは登らなければ。

 まず、右のクラックに取り付いてみた。

 少しワイド気味だから、ジャムがうまく効かない。何とかジャミングで離陸したかったのだが、それは諦め、そこらへんのカチで離陸した。で、結局ジャミングは殆どなしで上まで登ってしまった。

 この岩も顕著な降り口が無い。仕方が無いから、壁のすぐ近くに生えていた立ち木を使って降りてきた。その為か、結構力を使ってしまった。

 次は左のクラックである。

 こちらはクラックで、と模索したのだが、結局はクラックを諦め、尚且つ左のカンテまでもを使って、なんでもありでしか登ることが出来なかった。少し残念だった。

 続いて、さっきとは反対側に傾いた、やはり顕著なクラックが平行に、しかし、さっきのクラックよりも傾いた角度で走る、なんとなく黄色い岩を触ってみた。

 幾つかポケットがあり、そこらへんを使って、登ってみたのだが、クラックは手前に少しフレアしていて、ジャムは効かせられないし、その上のやはり平行に斜めに走るカンテも意外に悪く小生にはホールドにならなかった。因みに、先に行われたコンペの決勝の一つに使われた岩らしい。見た目は結構易しめだったのだが。

 荷物のところまで戻り、休息しつつ、先客と少しお話をした。先客は、今は島根にお住まいだが、今回は実家のある北九州からいらしたらしい。

 「島根ですか、島根も行った事があるのですよ」と、少しうれしくなって、島根のボルダーも回ったことをお話してしまったのだが、回った場所の名前が出てこなかった。やっぱり相当耄碌が進んでしまったのだろうか。いやだいやだ。

 その方は昨日も来られたらしいので、易しめでお勧めの課題を聞いてみたら、パソコン岩のスラブの課題を教えて下さった。因みに5級くらいだったか。

 その大きな下部の被った岩にトライされていたその方が、その岩のすぐ下の岩に移動したので、小生はその大き目の岩を触ってみた。多分高さは5mくらいだろう。

 最初に見たときは、小川山の汚い大岩の幅を狭めたみたいな感じに見えて、そんなに難しくはなさそうに見えたのだが、触ってみたら、意外とホールドが無い。下部の1mくらいは被っているから、スタートスタンスも見つけにくい。

 最初に登れそうに見えた正面の真中辺りは諦め、正面の左の方を触ってみた。

 スタート付近を探って見たら、左手に結構かかるサイドホールドが見つかった。足は、少し高めだが、左にしっかりしたのがある。右手には顕著なホールドはないが、先ずは右足左手で離陸をして見た。左足を上げて、右手を目いっぱい伸ばすと、しっかりしたホールドに手が届いた。次は左上の少し遠いホールドだ。正対で行ってみたら届かなかった。

 2回目位だったか、先ほど取れなかった左の少し遠いホールドが、両足を上げて、少し右を向いて左手を出したら何とか取れた。その辺からは被りがなくなってくる。体を開いて、右手を取りに行ったら、ガバホールドが取れた。後はスタンスがいっぱい出てくる。手もそこそこ現れる。多分大丈夫だろう。高さも増すから、慎重に、手、足を拾って上に抜けていった。

 やったぁー。結構見栄えのする岩が登れたー。先客の話では、5級位いらしい。多分そんなものなのだろう。

 どこから降りようか。下がくびれた独立の岩だから、簡単な下降路は見当たらない。先客に教わって、一番易しそうな場所を降りてきた。

 先客がやっていた、その岩の左の壁を触ってみた。高さがあって、途中まで被っているから、結構見栄えのする壁である。左の方から真ん中辺のリップで右に少しトラバースしてきて、右上の方に抜けてゆくようなラインだったと思うのだが。

 先客のムーブを見ているときは結構悪そうに見えたリップのホールドも持て、先客が言っていたようにそう難しくは無いのかも知れないと思ったのだが、下地に大き目の岩が出ていたので、それ以上の無理はしなかった。

 先客が移動していった岩に、小生も真似して行って見た。そんなに大きくはないゴツゴツした岩だ。斜面の下に面した所が結構被っている。そこにはマントルの課題が設定されているらしい。先客はそこをやったらしい。

 横長の面は、傾斜もないし、大きくボコボコしているから、8級位らしい。一応SDでやってみたら、やっぱり難しくは無かった。

 次は被ったところのマントルだ。右は6級、左は5級だったか。

 共にSDらしい。しかし、顕著なスタートホールドは見当たらない。無理にSDでもないだろうと考え、いきなりリップのホールドでスタートすることにした。

 確かに右は足もあったので、そんなに難しくは無かったが、左は足が乏しかったので、ほんの少し難しく感じてしまった。

 周りの岩の易しそうな所は大体そんな所だ。先客に教わったパソコン岩に行くことにした。

 パソコン岩は、エリアの左上の方に有るらしい。ノートパソコンを開いたような格好をした岩らしい。

 探しに行ったら、一目でそれと分かる岩は見当たらない。その辺を少しうろちょろして、それらしい岩を見つけ出し、それらしい壁を偵察して見た。

 スラブといっていたのだが、傾斜は結構立っている。80度くらいだろうか。もしかすると85度くらいあるかもしれない。小生の感覚では、スラブではなかった。

 真中辺にフレークの淵が張り出している。そこをうまく使えばリップに手が届きそうだ。

 ホールドはそんなに多くはない。そして、皆カチに見える。それぞれは少し遠そうだが、途中のフレークの足は結構良さそうだから、何とかなりそうに思えたので、触ってみることにした。

 スタートは平べったい岩の上からである。足を拾って、フレークまで行った。結構なガバである。そのフレークに左足を上げ、そのまま左手を伸ばして見たら、何とかリップのホールドに手が届いた。よし、やった。そのホールドを頼りに伸び上がり、リップの上のホールドを探って、上に抜けた。どちらかと言えば得意系だった。

 高さは4mくらいか。下地は岩盤である。落ちると少しやばい感じではある。おまけに岩の上にはボルトがあったから、昔はトップロープで登ったのだろうと思うと、そこそこ満足が出来た。

 気をよくして、その岩の裏の、やっぱりほんの少し寝たほんの少し高い壁を真中を斜めに走るクラックを使って登って見た。少し寝ているし、ホールドもあったから、難しくは無かった。

 話に聞いたパソコン岩と少し違う気もしたので、近くに移動してきた先客に、パソコン岩を聞いてみたら、やっぱり先ほど登った岩でよかったようだ。

 結構休まずに登ってしまった感じがする。そろそろ疲れてきた気もする。言っちゃーなんだが、何となくどれも同じような感じもする。そして、何となく飽きてきた気もする。もちろん、トポ無しだし、小生が登れそうな所ばかりを選んで登ったということも大いに関係しての話だ。そろそろ次の場所に移動しようか。

 先客に挨拶をし、下のほうに点在する岩に行ってみた。

 登ってくるときには、何となく登れるかなぁと思ってみた岩が、近づいてよく見て見ると、あまり意欲をそそられない。結局一番下の岩の一つ手前まで降ってきてしまった。

 まだ、少し時間はある。これで終わりは本の少々寂しい気もしたので、少しチンケな岩ではあったが、その岩で遊んで見た。

 離陸が出来れば、次はリップに手が届く、そんな岩だからSDをと考えたのだが、細かいホールドで、悪い足しか見つからなかったから、意外と離陸が難しいように見えた。SDは諦め、一手目からデッドで出てしまった。

 自動車の少し横に結構立派な岩があった。まだ時間が少しあったから、その岩を触ってみた。因みにアイドル岩というらしい。

 先ずはまん丸っこいガチガチしたホールドの豊富なカンテを登って見た。次はそのカンテの左のちょっとノペッとした壁である。次は、その左の途中からカンテに抜けるラインである。

 最後のカンテに抜けるラインは、見た目は優しそうだったが、カンテが意外と悪く、そのカンテの奥にはホールドも乏しかったので、何回かかかってしまった。

 3時頃だったろうか。丁度良い時間だったので、それで最後にした。

 来るときに寄った駐車場に寄って、手を洗った後、長崎市内を抜け、オーナーズヒルという住宅造成地に行ってみた。そこには東長崎のボルダーがあるはずであった。

 こちらは地図もあったし、トポもあったので、迷うことなく、到着することが出来た。

 確かに住宅造成地の外れの野球か何かのグランドの横の斜面にボルダーがあった。

 案内文を読んだときには、平らな場所にボルダーが転がっていると想像したのだが、実際は、斜面の木立の中にボルダーが数個点在していた。

 まず最初は、斜面の一番下の大き目の目立つ岩に行って見た。グランドとはちょっとした小さな石垣で段差が作られており、そこには柵が回されていた。

 柵を乗り越え、岩を触ってみると、意外と脆い感じであった。岩の左側のほうは大分被っているのだが、正面は僅かに寝ている。その正面には、上に生えた木の根っこが降りてきている。なんとなくすっきりしない壁であった。

 トポによると、その岩の手前には易しい課題のある小さめの岩があることになっているのだが、そのような岩が見当たらない。確かに小さめの岩があることはあるのだが、あまりにも小さいし、殆ど掃除の跡が認められないのだ。そのすぐ上にあるらしい岩も見当たらない。どうなっているのだろう。最初に触ろうと考えていた8級とか4級の課題がそれらの岩にあるらしいのだが、それらは諦めるしかなかった。

 仕方が無いから、大きな岩の上のほうにあるらしい岩を探しに斜面を登って大きな岩の上のほうに行って見た。

 大きな岩の上に乗った格好になっている、やはり少し大きめの岩が目に入ってきた。下地の傾斜は結構あるが、ほぼ垂壁のきれいな壁であった。

 早速トポと見比べてみたが、これもなんだかよくわからない。またまた、どうなっているのだろう。

 気を取り直し、トポを良く見直したら、トポの左上の方に、その岩の反対側の図があり、その時見ていた壁は、その反対側の面だったのだ。やっとわかった。

 その岩の裏に回ってみた。

 トポには2級や3級の課題があることになっているのだが、ここもやっぱり掃除された跡がない。それにそれらの課題らしいラインもよくはわからない。そのままその少し急な斜面を降りたら、下の大きな岩の上に出た。

 引き返して、もう少し上の、初段とか三段の課題があるという岩を探しに行って見た。

 最初に目に入った大きな岩はガチャガチャした岩で、とても登られている岩ではなさそうに見えた。またわからなくなってしまった。

 少し行ったり来たりしながら、うろうろしていたら、その岩からほんの少し離れたところに、それらしい岩が見つかった。確かに、垂壁で、ホールドはあまりなさそうに見えた。

 右側は、ホールドがあるから、離陸はできそうに見えた。でも、三段とかの課題があるという左側の壁は、僅かなクラックのみで、小生に離陸できそうなホールドは見つからなかった。さすが三段?

 大雑把だが、なんとなく岩はわかった。さあどこから触ることにしようか。易しそうなそれでいてすっきりしていそうな課題が見つからないから、少し迷ってしまったが、やっぱり最初はメインの岩だと、大きい岩の前まで戻っていった。

 この岩には、被った面のカンテを登る課題があるのだが、すこうし高いし、2級ということなので、小生には無理だ。結局いつものように、トポには無い、一番易しそうなところを登ってみた。

 脆い。怖い。木の根っこをつかんじゃえ。これじゃボルダリングじゃないか。まぁいいや。

 次は、この岩の上の岩の、最初に見たすっきりした壁でも登るか。

 その岩は、高さは無いが、下地が斜めだし、その下地にはちょっとした穴まで開いているから、正面をまっすぐ登るとちょっと怖い岩である。トポによるとそのラインは3級らしい。スタートは同じだが、そのまま左の斜面に沿って斜上する課題は4級らしい。そっちならば何とかなりそうだ。

 スタートしてちょっと左にトラバースしてから上に抜けた。

 裏に回って、無理やり3級らしい課題のスタートであろうと考えた場所にぶら下がってみた。しかし、その上は苔だらけだったから、それでお仕舞いにした。

 折角ここまで来たのだから、やっぱり看板課題である、かどうかは知らないが、三段ではという課題の記念写真を撮らなければ。

 斜面を少し登って、その課題のある岩に行った。

 見れば見るほどホールドが無い。全く離陸が無理だ。すぐに諦めて、その隣の初段の課題にぶら下がって記念撮影をした。因みに、その課題の名前は「サルゲッチュ」、三段??という課題の名前は「エトワール」であった。

 ちょうど良い時間になっていたので、それで終わりにした。

 帰りは、国道34号線を来た方向とは反対の諫早方向に走り、大村湾をぐるっと回る格好で佐世保に帰ることにした。

 途中、国道沿いのレストランに入って夕食にした。

 このレストランは、見た感じでは少し高そうに見えたが、意外と安かった。結構おいしかったし。帰りに、レジ近くのウインドーにケーキが飾られていたので、そこを覗いてみたら、なんと、ショートケーキが105円となっていた。思わず食後のデザートにと、抹茶ケーキを二つ買ってしまった。

 いざお金を払う壇になると、店の人が、箱代が50円かかるといって、なんだかすごくしっかりした箱に入れてくれた。相棒と一緒に思わず笑ってしまった。


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作成年月日 平成18年 3月11日
作 成 者 本庄 章