生駒・夫婦岩そして天理・国見山のボルダーに行ってきました

近畿ボルダー巡り第4日目
2007年 1月13日記

 昨夜は早く寝てしまったせいか、4時頃には目が覚めてしまった。相棒も目が覚めたらしく、お互いにラジオを聴きながら、またうとうとしてしまった。

 昨夜買った生姜の天婦羅などを食べていたら、外を昨日の千葉からの小父さんが通った。まさかと思ったが、ドアを開けて声をかけたら、間違いがなかった。昨日は神戸に行って、夜景を見てから9時過ぎにこちらに来たらしい。これからは山陰方面に行くとのことだった。

 大きなポリタンから小さなポリタンに水を移していたら、今度は犬を抱えた昨日の小母さんも見えた。やっぱり同じようなことを言っていた。ご夫婦だから当然ではあるのだが。

 8時半頃、千葉からのご夫婦に声をかけ、大和路へぐり道の駅を出発した。

 昨夜走った道を少し戻り、信貴生駒スカイライン方向に走っていった。

 スカイラインの入り口で、案内板を頼りに、信号の手前の誘導の人が二人いた道に左折で入ろうとしたら、誘導の人が寄ってきた。スカイラインの入り口かと聞いたら、スカイラインの入り口は信号の先だと教えてくれた。慌てて信号を直進しほんのちょっと行ったら、大きなスカイラインの看板が出てきた。なんだか物凄く分かりにくいというより、」間違いやすいスカイラインへの入り口だった。

 スカイラインの料金所で料金表を見ると、千円が一番高かったので、1300円だと思っていたのだが、千円札を出したら、どこまで行くかと聞くから、信貴方面と答えたら、戻ってくるかと再び聞いてきた。通り抜けると言ったら、1300円だといった。この料金表も分かりづらかった。と思う。お金を払ったら、通行券とパンフレットと一緒にお守りも呉れた。やっぱりお正月だったのだ。

 スカイライン脇の生駒山の山頂展望台とかいう所によったら、子供連れの小父さんがいた。どこからかと聞かれたから、千葉からだと答えた。すると、親戚でも尋ねたのかというから、単独だと答えたら、よくまぁこんなローカルなところにと驚かれてしまった。

 そこからは暗峠、鳴川峠と越えると夫婦岩の横を通ることになっている。急ぐこともなく、くねくねと曲がる道を走っていったら、そのスカイラインの直ぐ脇を歩いている人達がいた。山の上の尾根筋の道のガードレールの直ぐ脇だ。生駒山のハイキングコースってこんなところを歩かされるらしい。埼玉の奥武蔵野ハイキングコースも自動車道路脇を歩かされるのだが、こんなガードレール沿いに歩かされるところは殆ど無い。道路の脇の林の中の起伏を歩かされる感じだ。奥武蔵は排気ガスを吸いながらのハイキングコースという形容がさらるらしいが、ここのハイキングコースは排気ガスを浴びながらだ。奥武蔵の方がまだ環境は良いようだ。

 左側に夫婦岩の看板のある駐車スペースが出てきたので、そこに自動車を停めた。

 その駐車スペースの目の前には階段が丘の上に伸びていた。左側の斜面には岩が点々としていた。

 階段を上がると、その丘の反対側にも駐車スペースがあり、そちら側からも階段が上がってきていた。

 ボルダーは、その丘の天辺の少しだけ奥にデンと存在していた。遊歩道沿いに二つ。おくの岩の左奥にもう一つ。大きな岩は3つのようだ。一番手前の岩は低くて寝ているから、ボルダリングの対象は2つの岩のようだ。

 一通り岩を見て周り、駐車場から見える斜面に下りていったら、2m前後の岩がいくつかあり、登れそうなものもいくつかあった。

 早速支度をして、小さな丸っこい岩を触ってみた。いきなりマントルと言う感じの岩だ。

 簡単だと思ったマントルが意外と悪く、右足のヒールを右のちょっとしたカンテ状のところにフックしたのだが外れてしまった。気を引き締めて、再度挑戦して岩の上に立つことが出来た。まぁ、難しくはなかったのだが。

 その右隣の方の、スラブチックな三角形の岩を触ってみた。

 最初は左のカンテを触ってみた。そのカンテは丸っこかったので、そのカンテで天辺まで行こうとしていたのだが、直ぐにカンテに上がってしまった。

 右側のカンテは、下が切れていたのだが、角度が立っていたので、どうとなく登ることができた。

 小さな下半分が大きく切れ込んでいる丸っこい岩があったので、これもマントルしてみた。上部の寝た部分には少し厚い目のフレークが被さっていたので、そのフレークの端を持ってマントルしてみた。被ったところにはこれといったスタンスはなかったので、右側の丸っこいカンテを使ってしまったら、最後のムーブが体が斜めになってしまって、結局は再び右足のヒールフックで身体を上げることになってしまっため、まっすぐ真上へのマントルにはならなかった。

 また三角形の岩が現れた。この岩は先ほどよりは壁が立っていた。これも左右登ってみた。確か左は登れなかったような。

 その斜面の岩は総体小振りだから、大体そんなところだ。

 上に戻って、いよいよメインの岩だ。

 上の岩の一つは、高さがせいぜい3mくらいで物凄く大きな岩だ。はいってきた遊歩道側は、高さも低いから、登る対象はそれ以外の面だ。便宜上、この下降路となる面を正面としよう。

 先ず、右の面だ。この面は、高さはそれほどなく、上に行くほど丸く傾斜がゆるくなってゆく。リップには適当にフレークがあったりするから、どこでも適当に登れる感じだ。で、適当に真ん中辺を登ってみた。やっぱり易しかった。

 今度は左の面の遊歩道側の少しガチガチした感じのところだ。僅かに被っているといえば僅かに被っている壁だ。

 先ず右カンテとアンダーホールドを使い離陸し、その下から2/3くらいのところのリップの淵がダイク状になっていたので、そのダイクを使って何とかマントル気味に上に抜けることが出来た。

 続いては、右面の奥の、奥の面とのカンテの部分だ。参考にさせてもらったブログにも写真が載っていた所だ。

 リップに両手を置き、左足のヒールフックでマントルという課題のようだが、小生には難しすぎた。仕方がないから、その少し左の所を登ってしまった。

 奥の面は被っているし、ホールドもなさそうなので、登るとすれば結構難しくなると思われる。

 ここの岩は、以前に行った堅破山でもそうだったのだが、岩の下に木の棒が何本も立て掛けられているのだ。堅破山の時は杖にしてきた棒を立て掛けたのかと思っていたが、ここの棒は、どうも杖だけでもないようだ。単に木の枝を折って立て掛けているようなのだ。どういう意味があるのだろうか。堅破山もそうだが、ここの岩も巨石信仰の対象になっているようだから。

 参考にさせていただいたブログの写真で、どうしても場所が分からないところがあったので、その場所を相棒と一緒に岩をぐるぐる回りながら探してみた。木の幹の感じや、岩の皺など、探してみたが、なかなか見つからない。岩に近づいたり離れたりして、やっと見つけ出した。写真の岩の下が切れていたから分かりにくかったのだが、奥の岩の駐車場の面の左上にまっすぐ伸びるクラックのところだったようだ。写真の説明には「これ怖いかも」とあるが、確かに高さがあるし、クラックも草が生えていたり狭そうだったりだったから確実に怖そうだった。

 ほかの写真に「3級くらいでしょう」とあったところも、登る気がしなかった。

 大体そんなところだろうと、引き上げることにした。そろそろ10時半頃になっていたから、おおよそ1時間ちょっとというところか。

 鐘の鳴る展望台によったら、駐車場にスカイラインが十数台並べて留まっており、お兄さん達が何人も屯していた。やっぱりお正月か。関係ないけど。

 鐘がつるされたコンクリート製の展望台のようなところに登って行ったら、階段の手摺などにいっぱい鍵がつけられていた。夫婦岩で見た鍵はこれだったようだ。

 信貴山神社の前を通ったら自動車がいっぱいおり、そこらじゅうが駐車場になっていた。見ると、いずれも有料だったので、初詣でもと話しながら来たのだが、パスすることにした。

 次の目的地は国見山だ。実はこの山、本当は大国見山なのだが。

 天理の町を通り、法隆寺の前を通った。すると、相棒が法隆寺に寄ろうというから、修学旅行で来ただろうと、無視して先に進んだ。

 昼頃、桃尾の滝の駐車場に着いた。自動車は一台もなかった。

 自動車の中で昼ごはんを食べていたら、一台の自動車が停まり、一人の小父さんが出て行った。

 程なくその小父さんは戻ってきて、直ぐに出て行った。何しに来たのだろう。

 支度をしていたら、老夫婦が登ってきた。大国見山に登るのですかと聞くと、もしかしたら登るかも知れないとのことだった。

 コンクリートで舗装された細い道を登ってゆくと直ぐに桃尾の滝が現れた。自動車はこの滝の前の広場まで登って来れるようだった。

 広場の置くの滝に行くと、なんだか仏様のようなものが祭られており、要所要所に盛り塩がしてあった。

 滝からは、細い、やはりコンクリート舗装の道が続いていた。この道、上のお寺まで続いているのだが、途中物凄く急になるのだ。普通だったら階段にしている場所以上に急傾斜なのだ。おかげで、大分呼吸が荒れてしまった。

 沢を上り、側壁を何回か切り替えして登ってゆくとお寺が現れた。多分無人のお寺だろう。大親寺というお寺らしい。

 そのお寺の奥の水道タンクの横からは普通の山道になる。傾斜はそんなに急ではない。

 この道も沢沿いから側壁を登り、ピークに登って行った。

 多分その辺が山頂だろうと思ったのだが、本当のピークはその先だった。

 この大国見山だが、国土地理院の地図には山名はない。従って、参考にしていた地図の手前のピークを見誤っていたようだ。

 そこからまた一登りすると、岩が現れた。多分国見岩だ。なんだか薄っすらと苔の載ったなんとなく砂岩ぽい肌の褐色の岩だ。下地がジメジメしていたから、岩も湿気ていたのかも知れない。

 岩を見ていたら、先ほどの老夫婦が下って来れれた。途中会わなかったので登られたかとは思っていたが、やっぱり登ってこられたようだった。

 その岩の前で登山道は二つに分かれている。一つはトラロープが張られた少し急な道だ。一先ずは山頂までと、そのトラロープの張られた道を登って行った。

 程なく山頂に出た。山頂には小さな祠が祭られていた。標高は498mと500mとの二つの表示があった。地図上で見ると、500mの等高線が入っているから、500mが現在の標高なのだろうから、498mの方は古い地図にでも表示されていたのだろうか。

 多分、登ってきた道の反対の道を下れば直ぐに捻挫岩があるとトポでは読めるので、祠の脇の道を下ってみた。

 下っていったら、国見岩に出てしまった。捻挫岩はそう小さな岩ではないようだから、見落とすわけはないと、降りてきた道を登り返してみたのだが、やはり見つからなかった。下りながら、かすかな踏み跡などに入り、岩を探したら、やっとそれらしい岩が見つかった。トポ上には道は二本しか書かれてはいないが、実際は踏み跡程度の道が何本もあったようだ。

 先ずはこの捻挫岩の一番易しいスプレイン・スラブに取り付いてみた。因みに5.8である。

 そこそこの傾斜のスラブなのだが、前面が薄っすらと緑色をしている。細かい苔で覆われているのだ。

 下部がちょっとしたテラス状になっているので、そのテラスに立って岩を触ってみた。

 ホールドになりそうなところが殆ど見つからなかった。やっと一箇所ホールドを見つけたのだが、スタンスがなかった。たとえ一歩上がってもその上が絶望的だった。仕方がないから諦めた。

 これが5.8か。

 同じ5.8の捻挫クラックに行って見た。僅かな踏み跡に面した面だ。

 この岩は、3つほどの岩が組み合わさっており、土台となる岩に二つの岩が乗っている感じになっている。その岩と岩の間がクラック状になっているのだ。

 下の岩に登り、クラックに手を入れてみた。最初はなんだか利きそうになかったが、段々何となくジャムが利いている気がし出した。いい気になって、二手目も入れてみた。やっぱり順手にしたり逆手にしたりとごちょごちょやっていたら利きだした。調子に乗って、上げた足に乗り込み、身体を上げていった。その先はクラックが広がり、フィストくらいになってきた。フィストはまだ利かした経験はない。既に飛び降りるには高いところまで体が上がっている。行くしかない状態になってしまった。仕方がないから、そこから上は、右のフェイスにスタンスを求め、レイバックで抜けていった。

 最後までクラックで登ることはできなかったが、少なくも2手か3手はジャミングで登ることが出来た。何となく少しうれしかった。

 この岩では他には5.10の課題しかない。従ってそれでおしまい。

 途中、藪の中に適当な垂壁ガバ系の岩が見えたので、登ってみた。ここも取り付きに戻るのが大変だからと、岩の上に靴を置いてから離陸した。登ってみたら、ホールドがあったから、難しくはなかった。もう少し難しいかとわざわざ藪を漕いでいったのだが、期待はずれだった。靴を履き替え、ここまで下りてきてくれた相棒のサポートに回った。

 国見岩のところまで戻ってきたので、その少し上にあるというマントルロックを探してみた。

 小さな岩だが、左に小さな岩がくっついているので、何とか発見できた。

 この岩には5.9+と5.10cの課題が設定されている。5.9+の一揆という課題の方は2mの離陸核心の課題らしい。左端の一揆をやってみた。

 リップで離陸したら、体が浮いた。体が浮けば何とかなる。そう暗示していたから、「足が浮けば一気にマントリングで登りきる。パワーが要求される。」という課題を登りきった。若しかすると、ちょっと隣の小さな岩に触ってしまったかも知れないし、ラインが外れていたかも知れないが、記録がどうのというボルダリングでもないから。

 最初の国見岩に戻り、登山道側の右端のフェイバリットという5.5という課題を触ってみた。リップのホールドに届かず、離陸が出来なかった。

少し右に寄って、リップ下の手の届きそうなホールドを探してみた。すると、リップ下のガバの下にカチホールドが見つかった。そのホールドで離陸すると、リップ下のガバホールドを取ることが出来た。後は壁の真ん中辺に走る水平リスに足を上げ、上に抜けた。

 左側のカンテを下りてきた。そこは国見コーナーという5.4の課題になっている。折角だから、その下りてきたカンテをまた登ってしまった。

 5.4とか5.5って、どんなグレードなのだろう。いずれも、そんなに簡単には思えなかったが。先の捻挫岩のグレードもそうだったが、なんだかここのグレードは物凄く辛い感じがした。

 裏に回り、左側の岩の天辺の丸い出っ張りというのかバルジとでもいうのか、そんなところのストレッチハングというところを触ってみた。

 トポには、最初のホールドが遠く、ジャンプしなければならない、とある。因みに高さは3mらしい。5.8のストレッチハングAの方はとっても飛びつけそうなホールドが見えなかったので、少し右側の5.9−のストレッチハングBの方のホールドに飛びついてみた。2回程飛んでみたが、小生にはとっても飛びつける高さではなかった。何しろ、最近の垂直跳びの記録は多分30cmいかないのだから。

 次のターゲットはボルトズ・ウェイだ。5.8らしい。上部に打たれたボルトに向かって直上する課題らしい。しかし、ボルトははっきりとは確認しなかったのだが、その辺りはなんだか難しそうに見えたので、その少し左のスタートホールドのある辺りに取り付いてみた。離陸し、右足を少し右のスタンスになりそうな僅かなスタンスに置いて、右上のホールドになりそうなところに右手を飛ばしてみた。全くホールドできなかった。

 2度目の離陸では、その右上のホールドになりそうに見えた場所のちょっとしたアンダーフレークに親指が掛かり、いくらか持つことが出来たのだが、次の足を上げることができなかった。

 下から女性が一人登ってきた。挨拶をしたら、山頂への道を聞かれたから、トラロープの方を指差して教えてあげた。

 この国見岩もそんなところで他に登りたいところもない。残るはあと二つの国見の顔岩と国見の口岩だ。しかし、両方とも7mだとか、5mのスラブだとかの課題だ。それに、この国見岩からの踏み跡を下るらしいのだが、そんな踏み跡は見当たらない。既に3時を回っている、ということで、引き上げることにした。

 帰りは結構早い。直ぐにお寺に着いてしまった。

 お寺の建物の前に水道の蛇口があった。捻ってみたら、モーターが回って、勢い良く水が出てきた。驚いて直ぐに止めてしまった。

 広くなった道を下っていたら、背広の小父さんが登ってきた。この先の道はどうなっているかと聞かれたから、この先で山道になると教えてあげた。

 桃尾の滝のトイレにより、桃尾の滝の写真を撮って自動車に戻った。

 支度をしていたら、先ほどの背広の小父さんが戻ってきた。

 橿原市内に入ると、渋滞が始まった。自動車は殆ど進まなくなった。急ぐわけでもないからと、気にせずにいたら、相棒が用が足したいと言い出した。暫く待てといったのだが、暫くしないうちにまた行きたいと言い出した。ちょうど、前方にホームセンターが見えてきたので、そこに寄る事にした。

 ついでに小生も用を足し、店内を歩いていたら、急に滑り止めマットのことを思い出した。

 実は、今回の旅行では、駐車中の自動車の中では車載ラジオは使わずに、大分以前に籤引きであたったラジオ使用していたのである。ところが、自動車は鉄の部屋だから、その中には電波は届きにくく、ラジオが良く聞こえないのだ。そこで、リアやサイドの窓の淵にラジオを置くのだが、それらの淵は傾斜していて、ラジオが置きにくいのだ。手で持っていたり、下に台を置いて、何とかその窓際のところにラジオを置いていたのだが、カー用品屋で売っている滑りにくいマットがあれば斜めの場所にラジオが置けるかも知れないと思いついたのだ。

 探してみたら、ちょうどそのマットがあった。イメージとしては10cm四方くらいの大きさを想像していたのだが、50cm幅の1mくらいの大きなマットが299円だったので、その大きなマットを買ってしまった。

 買ってから気が付いた。マットを切るものがない。まぁいいや。

 ちょうど5時頃、いつもお世話になる全国区のスーパーが現れた。今回もなかなかすし屋はおろか食べ物やも見なかったので、そのスーパーに寄る事にした。

 駐車場は殆ど満員だったらしく、その奥の立体駐車場に誘導された。行って見たら、物凄く大きな駐車場ビルだ。本体の建物より大きいかもしれない。

 4階まで登ってから自動車を停めた。

 本体の建物に入ると、物凄く大きい。船橋の○ラポートみたいになっている。ショッピングモールとでも言うのか、両側に専門店などが並んだ通路が続き、その先にスーパーがあるのだ。立体駐車場はスーパーの反対側だったのだ。

 結構な人出の中をスーパーまで歩き、一先ず店内の案内図を探してみた。どこかにあるだろうレストランを探すためだ。しかし、スーパーの売り場の案内はあるものの、専門店街の案内がない。よそ者は相手にしていないようだ。仕方がないから、スーパーをうろついてみた。

 大きなおいしそうなトロ散らし寿司を発見した。優に二人分あり、そんなに高くはない。それが確か2割引。いや半額だったかな。即それを買ってしまった。ついでに、地域限定販売だとか言う、カップ津軽中華そばも売っていたので、こちらは割引はなかったが、朝食用に買ってしまった。

 おせち料理が半額で売っていた。そういえば、正月だというのに、おせち料理はおろかお餅すら食べてはいない。何となく食指が動いたが、止めておいた。

 走り出して、カーナビの地図を見ると、その立体駐車場のところが池のようになっている。だからあんなでっかい駐車場ビルが建てられたのか。

 少しだけ迷いながら、ちはやあかさか道の駅に到着した。自動車は一台もいなかった。

 相棒が戻ってきて、トイレは閉まっている様だといった。誰もいないし、トイレが使えないのならと、そこ少し先にあるはずのかなん道の駅に移動した。こちらは何台か自動車が停まっていた。

 7時近かったので、早速コーヒーを沸かし、散らし寿司を半分に分けて二人で食べた。結構マグロが多かったから美味しかった。一応寿司だし。

 再度コーヒーを沸かし、昨夜買って食べ損ねた草餅を食べ、持参していた包丁で切った滑り止めマットを使って快調にラジオを聴いていた。

 他にすることもなかったから、その日のメモを持参のポケコンに打ち込んでいたら、眠くなってしまったので、10時頃に就寝した。


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作成年月日 平成19年 1月13日
作 成 者 本庄 章