ボルダリングの上達の秘訣は少し難し目の課題をしつこくやる事なのか

2002年 6月15日記
 最近、といってももう結構以前からではあるが、以前のように登れそうな課題を数回のトライで登ると言う登り方をしなくなった。新しい課題を覚えるのがかったるくなったと言う事もあるのだが、当分出来そうに無い課題の1つか2つに的を絞り、それに繰り返し繰り返し挑戦すると言うやり方に変わって来た。そうなってからもうかれこれ1年近くに、あるいはそれ以上になるだろうか、1日の内にアップで登る以外は終了点を掴まないと言う日がもう結構長く続いている。

 こうなったのは、多分、外のボルダーの1級の課題に挑戦し始めてからのことではないかと思う。以前にも書いたと思うが、1級の課題は小生の技量では片手間に登れる物ではない、それに集中しなければ登れないといわれ、それからその目的の課題をしつこくやる様になったのである。それで、人工壁でもそうなってしまったのだと思う。

 人工壁はトレーニングと割り切っているから、グレードにこだわってしつこく挑戦する必要は無い訳だが、出来ないと悔しいと言う気持ちがより強くなってきたのだろうか、人工壁でも出来ない課題にこだわって、そればっかりやってしまうようになってしまったようだ。

 大体出来ないムーブは、遠かったり持てなかったりのその1手というのが殆どである。また、そういうやつをやることが多い。その1手だけなら出来るが、下から続けると出来ないということも多い。つまり力が必要な物が多いわけである。それも、小生の場合はどちらかと言うと瞬発系が弱いから、最近は俊発系にはまる事が多いのである。

 その一瞬の力を日に何回も出す事を続ける訳だから、その力が強くなって来る道理である。つまり、そこの部分が鍛えられて行く訳である。即ち日に強くなって行く道理である。そして、このトレーニングは一定程度の効果を十分に発揮したのである。

 所が最近、厄介な事に筋肉と言う物は使わないでいると日に日に衰えて行ってしまうということを痛感し始めたのである。即ち、所謂、スランプなのである。

 折角ある部分を強くしても、このように一つか二つの課題しかやらないと、折角鍛えた他の部分が弱くなってしまうのである。この事は、外の岩から帰ると必ず何処かの筋肉痛となって現れる事に因って、最近特に思い知らされるようになったのである。世の中やっぱりままならないのである。

 はてさて、これからのトレーニング、いったいどうした良い物なのだろうか。

 ということで、結局新しい物は出来るだけ覚えたくはないと言う怠惰な心から、相変わらず惰性で、ワンパターンなトレーニングをだらだらと続けている今日この頃なのであった。


戻る

作成年月日 平成14年 6月15日
作 成 者 本庄 章