ボルダリングツアーの勧め

2000年1月7日記
 最近、特に古美山に行って感じたんですけど、知らない岩場に案内人無しで行く人って以外と少ないんですね。

 古美山では最近新しいエリアが開拓されていて、旧来のエリアからほんの数分の所らしいんですけど、そこに行ったことのある人が少なかったんです。で、行ったことのある人って、殆ど上級者みたいです。

 小生の経験からすると、確かに、トポがあっても実際は知ってる人に教えてもらわないと分かり辛いということもあって、折角行っても登ると言うことからすると無茶苦茶効率が悪いですからね。それに、グレードなんかもどんなもんだか検討を付けにくい所があって、初中級者には相当にきついことも確かです。

 ということから、クライミングツアーってやっぱり上級者の武者修行っていう感じが強くなるんでしょうね。上級者なら石の中にラインを見つけられるんでしょうし。

 でも、クライミングツアー、特にボルダリングツアーって、やってみると結構楽しいんですよ。特に中高年にとっては。

 というのも、効率の悪さは、どうせ中高年のボルダリング自体が効率が悪いですから、つまり後発の若人にすぐに抜かされてしまってということですが。ですから、初めてのところで時間がないからとガシガシ登ることもないんです。ゆっくり景色を楽しんで、今回の小生達の様に、何しろ場所数を稼いで、その場所に行くということを主目的にすればいいんです。もっとも、小生達のボルダリングツアーはこの年で貧乏旅行をするための体の良い口実と化しているところも有るにはありますけど。

 それに、下手は下手なりに、色々な岩の色々なルートを触っていると、自然と自分なりのルートを探す目ができてくる様に思います。岩を見て、漠然と、なんかこの岩のこの辺、登れるかも知れないなって。それから、細かく岩を観察して、ホールドやスタンスを見いだして、登ってみて、やっぱり登れたとか、ここんとこがちょっともう少しなんとかならないかなとか。ですから、トポ集があれば、自分の登れそうなグレードの課題だと、だいたい検討が付くようになると思います。

 只、いわゆる開拓とは違いますから、自分の限界グレードからすると、どうしても低めのグレードのラインしか登れないし、見いだせません。でも、普段のゲレンデとは違いますから、中高年のツアーとしては、それで十分なんですよね。初めての場所で自分の限界グレードギリギリの所を登っても、登れればそれに越したことはありませんし、帰ってからあそこのあのグレードが登れたよと自慢げに言えないところは少し残念ですけど、そんなに大した意味は無いんですよね、どうせ自慢できるグレードでも有りませんから。

 で、運がよいと、今回の古美山の様に、ガイド付き、お師匠さん付きで登れる事も有りますから、結構自分にとっての高グレードが登れたりします。

 そうやって色々な場所に行って来ると、色々な人達とお話しするときに、自分は大した所は登ってなくても、あそこはどうのこうのというお話が楽しめるようになってくるし、少々どっかの皮が厚い場合は、そのお話に無理矢理参加してしまうこともできてくるんですよね。(実はこれが最大の目的だったりして。)

 それから、これがボルダリングの最大の武器なんですけど、たった1人でもそんなに抵抗無く出かけることができるんですよね。サラリーマンボルダラーが出張そっちのけでボルダリングに勢を出したりなんてことが出来てしまうんですよね。持ち物も靴と液体チョークさえ有れば、あとは大したものは要りませんからね。東京や大阪、神戸の出張が先ずはチャンスですよ。自動車が無くてもボルダリングエリアに行けますから。

 というように、最初はちょっと抵抗が有るかも知れませんが、始めてしまうと多分結構簡単だし、面白いものです。

 中高年者の皆さん、そして普段はストイックに登っている若人の皆さんも、ちょっとした息抜きとしてふらっとボルダリングツアーに出かけてみませんか。


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作成年月日 平成12年 3月19日
最終改定日 平成12年 3月19日
作 成 者 本庄 章